学生・ファシリテーターの声
実践行動学実施後のアンケート調査報告
2022年度 実践行動学採用教育機関アンケートより
調査概要
アンケート実施時期:2022年4月~2023年3月
アンケート配布学校数:47校
回答数等
Part1 | Part2 | Part3 | |
---|---|---|---|
学校数 | 32校 | 30校 | 30校 |
コロナ禍等による 中止校・延期校数 |
2校 | 4校 | 4校 |
学生数 (のべ13,315名) |
4,769名 | 4,356名 | 4,190名 |
ファシリテーター数 | 411名 | 398名 | 386名 |
2022年度に実践行動学を実施した各学校様から頂戴したアンケートを集計いたしました。その中から内容の一部を掲載いたします。
今回もコロナ禍等の影響を若干受けましたが、今後も同様のアンケートを実施し、実践行動学の質的向上に役立てていきたいと考えております。
実践行動学を受講した学生の声
Q.実践行動学の授業を受けて、目的や内容は理解できましたか?(各Part共通質問)
Part1「意欲的な心構え」
目的や内容は理解できた97.6%できなかった2.4%
主な感想・意見
- これからの学校生活や将来を考えたときに、目標が曖昧なままだと学習面や生活面で迷いが生じてしまうため、しっかりとした目標を立てようと思った。
- 今まで人に夢を話すとバカにされるなと感じて話してこなかったので、自分の夢を明確に文字に起こしたことで夢に向かって頑張ろうと気を引き締めることができた。
- 余裕がなかったり自信がなかったりすると、無意識に言い訳をしてしまうと思うので、日頃から努力を惜しまずに自信をつけていこうと思った。
- 夢の実現を拒むものに、「誤った思い込みと言い訳がある」ということが胸に刺さりました。私自身も全部否定するのではなく、ポジティブに考えていきたいです。
- 自分の目標を書き出すページがあり、そこに文字を書き出したことで自分が目指す進路に進むために必要なこと、そのためのモチベーションを上げることができた。
- 実践行動学でこれから先もずっと役立つことをたくさん知ることができ、とても勉強になりました。後輩にもずっと続けていって欲しいと思います。
Part2「自分の可能性を広げよう」
目的や内容は理解できた97.7%できなかった2.3%
主な感想・意見
- 自分のなりたい姿を想像し、その目標の達成のために今なすべきこと、必要なことは何なのかを考え、目標達成のために頑張る決意ができた。
- 自分の特徴や反省点、改善点をたくさん見つけることができたので、目標を達成するために実践行動学で学んだ事を活かしていきたいと思います。
- 自分の精神面で不安定だったところを確認→整理→改善するにはという手順で安定させることができ、将来をイメージする良い機会になった。
- 実践行動学という授業がなかったら知り得なかったこと、新たな考え方を知識として身につけることができたので大変有意義だった。
- 自分の口ぐせを考えることはなかったし、ネガティブな人間だからこそ自分が日々無意識に発している言葉から変えていかなければならないと思う。悩み事もそういう意識で解決できるのではないかと思う。
- 社会に出たら学力以上に人間力が大いに試されると思っています。実践行動学は自分を知るきっかけにもなり、学校の授業で取り入れられていることはありがたい事だと思いました。半年に一回の頻度でこういった授業があると素敵だと思います。
Part3「社会へ出る準備を始めよう」
目的や内容は理解できた97.5%できなかった2.5%
主な感想・意見
- 自己打開力が高い方だと分かって自信がついたし、これからいろんな困難に会うと思うけど自分なら大丈夫だと前向きに捉えることができた。
- 今の自分や過去の自分、将来の自分など、自分とたくさん向き合うことができました。感情のコントロールだったり、将来役立ちそうなことがたくさん学べたので大変有意義でした。
- 自身の強みや働く目的を分析し、将来の計画を持ち、今から小さな目標をひとつひとつ達成していかないといけないと再確認しました。
- 今まで具体的に考えていなかった将来のことを、今回文章にしたことによって明確な目標となりました。それに向けて頑張っていこうという考えにたどり着けて良かったです。
- 「何事にもチャレンジし続けるライフスタイルを重視していく」とともに、将来の目標を達成できるように私自身で少しずつ計画を立てていきたいと思います。
- リモートでも意見を交わすことができたが、実際に対面授業でやってみたいと思った。他の人とも気軽に話しながらできたら楽しいと思った。
実践行動学を担当したファシリテーターの声
主な感想・意見
- 入学後すぐの新入生同士のコミュニケーションに役立った。出身や年齢が異なる初対面の相手と打ち解けるきっかけになり、新学期開始時には分け隔て無いコミュニケーションが見られるようになっている。 また実践行動学にはさまざまな困難や課題に向き合う・乗り越えるための考え方が含まれているため、専門性の高い授業や就職活動の場面において困難と対峙した際に、実践行動学で認知した共通の話題で対処法の相談ができる。
- 1年生は入学後すぐに行いますが、まだクラスになじめていない中で、グループを変えながら様々な学生と話すため、コミュニケーションにも繋がり、クラスのまとまりにも繋がっています。 学生からのアンケートでも、いろいろな人と話せて良かったという記載が多くありました
- 実践行動学Part1実施後、クラスで孤立気味な学生が友達と話をしていた。友達が出来たというよりも、話せるクラスの雰囲気になった。入学して間もないタイミングで行ったので、コミュニケーションが取れる場として活用できた。
- 目的意識を持って入学した学生と、そうではない学生とでは目標設定時に少し温度差が見られたが、良い意味で意識の高い学生に引っ張られる形となり、全体でのモチベーション向上に繋がったと感じる。
- コロナ禍でグループワークや集団でのディスカッションに慣れていない学生が多い印象であったが、実践行動学の授業を通して積極的に意見を述べたり、対話を楽しんでいる様子が伺えた。
- 具体的な目標設定をすることが非常に効果的であると思います。目標が明確になり、その目標に向かってどのように進んでいくのかを学生自身で考える。それにより検定試験への意欲が向上したと思います。 また、グループワークを通じて、コミュニケーション力や人間関係が良好になったと思います。
- こちらが思っている以上に学生も真剣に取り組んでくれました。コミュニケーションを取るのが苦手な学生も多いですが、自分がしたい仕事に就くためには必要だと理解しているようです。
- その年によって効果は違ってきます。退学防止になる年もあれば、良好なクラス運営ができた時もあります。今年の場合でいうと、人間関係・コミュニケーションの向上ですが、発言すること、聞く姿勢、うなずき等の一般的な素養を培うことができたと思います。
- 早期化する企業の採用活動に対応できている。早ければ冬にインターンや説明会が開催されるため、それまでに自己分析やライフプランを考える必要がある。その意味でも、実践行動学は有効なプログラムであると思う。
- グループワークによりコミュニケーションが図れ、人間関係やクラスの雰囲気がより良くなった。体調不良による欠席はあるが、それ以外の欠席者はいない。 多くの資格取得を目指すコースで、互いに教え・励まし合って取り組むことで学習意欲が高まっている。
- 普段、講師側から声がけを積極的にしてしまうところがありますが、実践行動学では学生の主体性を意識して、できる限り見守ることにしています。
- 否定をしない。発表に苦労している学生に対して「本当はこういう風に言いたいんだろうな」というのを推測して言語化をする。ディスカッション中の会話の中で発表されなかった部分を拾い上げ、全体の前で褒めて「こういうことでも発表していいんだな」という空気を作る工夫をしている。
- 関係性を早期に構築することができる実践行動学は、新入生にとってとても効果的である。その分、内向的な学生へのフォロー、盛り上げなど、ファシリテーターとしての課題も多々あると感じている。