学生・ファシリテーターの声
実践行動学プログラム実施後アンケート 調査報告
平成22年 実践行動学プログラム利用教育機関アンケートより
実践行動学プログラムの目的や内容が理解できた学生は
Part1で79.4%、Part2では81.8%、さらにPart3では83.7%でした。
確かな成果と、段階的な理解促進の効果が読みとれます。
調査内容
アンケート実施時期:平成22年4月~平成23年2月
アンケート配布学校数:45校
回答数
学校:36校
ファシリテーター:319名
学生:のべ9,945名(Part1~Part3)
平成22年度に実践行動学プログラムを実施した各学校様から寄せられたアンケートを集計いたしました。その中から内容の一部を掲載いたします。当研究所では、今後も同様のアンケートを実施し、プログラムの質的向上に役立てていきたいと考えております。
実践行動学を受講した学生の声
Q.実践行動学の授業を受けて、目標は設定できましたか?(各Part共通質問)
Part1「意欲的な心構え」
目標設定できた79.4%できなかった20.6%
Part1の概要:Part1は、学生生活のスタートラインに立っている時期に、事例を通して過去の自分を振り返り、現在・近未来の自分について考えながら短期目標を設定するプログラムになっています。事例は、6つのタイプが用意されており、専攻分野ごとに選択できるようになっています。
- 漠然とした目標ではなく、期日や目標の内容がはっきりとしたものを設定できた。
- 元々、目標を持ってこの学校へ入ってきているので、より強く思うことができた。
- 入学したばかりだったので、普段、話すことのない人たちともいろいろ話をしたり、意見を聞いたりできて不安がやわらいだ。
- こういう機会はなかなか無いので、とても楽しくできた。
- この授業で新しく分かったことや知ったことがあるので、今後活かして行きたいです。
- 自分の考えや意見に対する自信のなさから、余計な事を考えて意見を抑えてしまうところがあった。
Part2「自分の可能性を広げよう」
目標設定できた81.8%できなかった18.2%
Part2の概要:Part2では、入学してから現在までを振り返り、自らの成長の足跡を確認します。そのうえで、自己の潜在能力や可能性を引き出すための意識の持ち方について学び、自立に向けて「○ケ月後の私」という目標設定をしてもらいます。
- ゴールだけでなく、中間目標が設定できた。
- 自分の行動特徴がわかったし、今後自分が気をつけることがわかった。
- 自分の性格を知る良いきっかけとなった。
- なぁなぁに生きてきた自分を改め、これからは目標をしっかり持とうと思う。
- 自分の可能性を限定せずに、たくさんのことに挑戦したい。
- 自分を振り返る方法を知ることができてよかったが、まだまだ自分の中でハッキリしない部分もあるので、これからもっと考えたい。
Part3「社会へ出る準備を始めよう」
目標設定できた83.7%できなかった16.3%
Part3の概要:Part3では、これまで学校で学んできたことをベースにして「私の望む理想の生き方」などを再確認してもらい、自信や希望をもって次のステップ(就職など)に臨んでいくための意欲づけ・意識づけを行います。
- この授業が一番好きな授業でした。もっと勉強したいです。
- これからも就職活動をがんばろうと思った。
- 将来が見えてくる感じがして楽しい。
- ケース問題など具体的な設問が多く、自分の将来について、目標を設定しやすかった。
- 自分の夢に向けていい目標が設定できたと思う。
- 紙に書いたり、友人に発表することで、目標に対する意識も高められた。
- 自分の将来に対する考え方を学べたことはよかった。でも、自分の生き方や目標はそんなに簡単に決めることはできないので、ゆっくり考えたい。
実践行動学プログラムを実施したファシリテーターの声(319名の回答内容より抜粋)
肯定的意見
- 入学してすぐの状況で、楽しみながらコミュニケーションの強化ができてよかった。
- 学生たちにとっては、高校までの教科書通りにする授業と違い、みんなで考えながらゲーム感覚で行う授業が新鮮だったようだ。
- これから学ぶ専門内容と自分の好きなことや夢とのリンクがきちんと関連付けられて非常によいと思う。
- 学生から、普段は聞けないような話を聞くことができた。
- 自分のタイプを図で表すような工夫がされているため、ビジュアルで確認でき、学生にも関心を持たせやすかった。
- Part3は、今まで実施した中で一番学生の取り組み方がよく、反応もよくて嬉しかった。
- 指導マニュアルなどが非常に使いやすかった。学生の反応もよく、手ごたえがあった。
その他意見・感想等
- 本学科は約60名おり、1グループ5~6人でグループ発表を行ったが、グループによって発表にかかる時間がさまざまであったため、時間調整に苦労した。
- もう少しじっくり時間をかけて取り組みたいと思った。短期で行ってしまわずに、マジックドアごとに日を変えて行うなど、それぞれじっくり考えてみたいと思った。
- 1名の学生がどうしてもなじめないようで、声かけなどをしたが、なかなかコミュニケーションがとれなかった。
- 学生によって、積極的に受講している学生と引いている学生がいたように思う。
- 実施時期をもう少し早くすればよかったと思う。次年度の計画時に検討したい。