効果検証

実践行動学プログラムを導入していただいた学校には、モチベーションの変化を知る指標として、学生一人ひとりに対してプログラム実施前と実施後に「モチベーション自己診断」を行っていただいております。
このページでは、アルスコンピュータ専門学校様が行ったプログラム導入学科と未導入学科の比較調査の結果をご報告いたします。

一般的に学生のモチベーション(意欲)は入学時が最も高く、次第に下降していくと言われていますが、
今回の効果検証では、実践行動学プログラムを導入した学科でコミュニケーション項目を筆頭に数値が向上しているという結果が得られました。

モチベーション自己診断(意識調査)の数値変化

  • ※各グラフの縦軸の設定数値は最大値と最小値を元に作成しています。
  • ※2016年度はPart3のモチベーション自己診断は実施しておりません。

全体(2016年度入学生と2017年度入学生)

■ 実践行動学未導入学科
モチベーション推移

ポイント 入学時が最高値でその後モチベーションが下降

■ 実践行動学導入学科
モチベーション推移

ポイント モチベーションが維持・上昇!!

モチベーション向上の最大要因は?

最も効果が現れたのは「コミュニケーション」項目!!

コミュニケーション項目にフォーカスした自己診断(意識調査)の数値変化

  • ※各グラフの縦軸の設定数値は最大値と最小値を元に作成しています。
  • ※2016年度はPart3のモチベーション自己診断は実施しておりません。

コミュニケーション(2016年度入学生と2017年度入学生)

■ 実践行動学未導入学科
コミュニケーション項目のポイント推移

ポイント 未導入学科の数値は下降。コミュニケーションに苦手意識を持つ学生が多い

■ 実践行動学導入学科
コミュニケーション項目のポイント推移

ポイント 導入学科ではコミュニケーションの数値が向上!実践行動学プログラムを通じてコミュニケーションに自信を持つ学生が増加!!

実践行動学プログラムは、学生同士が意見交換を活発に行うアクティブ・ラーニング型授業。豊かな体験を重ねることで、前向きな気持ちやコミュニケーション力が飛躍的に向上しています。

- 今回の効果検証でわかったこと -

  • 一般的に学生のモチベーションは入学時が最高値でその後に下降
  • 実践行動学プログラムの導入学科ではモチベーションが維持・上昇
  • 最も効果が現れたのは「コミュニケーション」項目

実践行動学プログラムは
モチベーションと
コミュニケーション力向上に
効果が認められました

モチベーション自己診断とは

学生の意識を調査し、
モチベーション数値の推移を把握できます。

プログラム実施前/実施後に行う学生の意識調査です。項目は6つ(①学校・学科適性②コミュニケーション③環境適応④人間関係⑤学業遂行⑥思考・行動)。教科内容、授業、自己学習、人間関係等にどの程度満足しているか、今の気持ちや状況にあてはまる数値(7段階)を記入してもらいます。

モチベーション自己診断活用の意義

アルスコンピュータ専門学校では、担当者の直感的感想とあわせ、定量的な効果検証ができないかを考え、実践行動学を導入するコースとそれ以外のコースで調査を実施しました。モチベーション変化をみるために授業開始時(春)とプログラム受講後(秋)に調査しています。(Part1実施前/Part2実施後で比較、対象は1年生)

導入校のご紹介 アルスコンピュータ専門学校

創立37年目を迎えた専門学校。時代の進展に柔軟に対応した教育を行い、幅広い分野で、高いスキルを持った人材を育成し、関係各方面から高い評価を得ている。担任制によるきめ細かな職業教育とキャリア教育を行う職業実践専門課程認定校。実践行動学は2016年度に2つのコースで導入し、2019年度入学生からほぼ全コースで導入している。

学科・コース
  • システム開発コース
  • ゲームクリエイターコース
  • プロダクトデザイナー・CADコース
  • ビジュアルデザイナーコース
  • 情報ビジネスコース
  • 保健・医療ビジネスコース
  • AIエンジニアコース
  • IT総合研究コース
  • 国際ITビジネスコース
  • (2024年現在)

学校法人郷学舎 アルスコンピュータ専門学校

〒360-0046 埼玉県熊谷市鎌倉町124番地
TEL 048-526-0919 https://www.arsnet.ac.jp/school/

実践行動学プログラムの導入背景・理由

本校では、若者の価値観が多様化していく中で、学生の就労意識を高め卒業後の離職率を下げることが学生本人、企業、地域社会にとって重要だと痛感。学内に『キャリア教育検討委員会』を新設し議論を重ねた。「ハウツ一のみではなくマインドも重要」、「“意欲・態度及び価値観”をキャリア教育の土台へ」などの考えを基に、キャリア教育全体の見直しを行った。2016年度から試験的に実践行動学を2コースで採用した。

結果と効果

学生のモチベーション(意欲)は入学時が最も高く、次第に下降するものと考えており、現状維持でも上出来とみていたが、実践行動学導入の2コースではモチベーション関連数値の上昇がみられた。また、教員の肌感覚としても「学生が積極的になった」「話す姿勢・話す力が身についた」等の意見があがり、教育成果に実感が得られた。キャリアデザインの科目だけでなく専門科目の学習においても良い影響を及ぼしている。

アルスコンピュータ専門学校のキャリア教育について

キャリア教育構成要素の下二段を満たすものとして実践行動学を採用

キャリア教育を下記の三段階のレベルで構成。
下層がより重要な内容であり、「意欲・態度及び価値観」がキャリア教育の根幹となる。

キャリア教育の教科名は「キャリアデザイン」。実践行動学は【Part1】を1年生春、【Part2】を1年生秋、【Part3】を2年生春に実施。他、自己ブランディングや、社労士を招いた「求職票の見方」の講演や、内定後企業の方の講話などの社会へ出る前の準備教育を行っている。さらに、コンピュータの専門学校としてDXリテラシー教育を各コース統一で行い、ITの知見を高めている。

教育現場の声

理事長より

本校では、「キャリア教育には意欲・態度及び価値観の育成が重要」と考えています。近年、学生指導の中でこれらをより一層高める必要性を感じることが多くなり、実践行動学プログラムの導入を決定しました。

具体的な導入理由として、①学習の基盤となる「意欲や態度の育成」に対応できるプログラムである②指導者用教材(マニュアル)があるため、指導教員間で大きな差が生じない③プログラム内容に科学的な裏付けがある④退学防止など、副次的な効果も期待できる⑤当プログラムがアクティブ・ラーニング形式であり、通常形式の講義より成果が期待できる、等があげられます。

導入後、「モチベーション」という観点で効果測定したところ、担当教員の実感としても、また定量的なアンケート調査でも、導入クラスでは明らかな効果が見受けられました。プログラムは学生が抵抗感なく入り込める工夫がされており、学生は集中してグループワークを行っています。

健全なモチベーションの向上により、何ごとにも前向きに取り組む学生 が一人でも多くなることを期待しています。

学校法人郷学舎 アルスコンピュータ専門学校
理事長 新井公一 様

キャリア教育担当者より

アルスコンピュータ専門学校では、実践行動学を導入した効果を実感しています。
マジックドアごとに行う個人作業やディスカッション、Partの節目で行う目標設定や自己成長実感シート、発表を含むワークショップを通じて、日常会話ではなかなか気恥ずかしくて言えない“夢”や“目標”に対する同年代の意見に触れ、自分を見つめ直せる時間は大変貴重だと感じています。

これらの過程を通じて、学生たちは自分の成長を実感し、国家試験への挑戦や就職活動への意識が高まり、合格や内定に繋がったと感じています。

実践行動学の教科書は“夢”“目標”設定に対して行うべきことが段階的に示されていますが、大人が読めば非常に良いこと・ためになると思っても、人生経験の少ない学生ではイメージができない場合があります。授業を行う際に、教科書の内容だけでは学生の理解が難しいと感じる場合は、指導教員の過去の経験などを織り交ぜてイメージが理解しやすいように説明しています。

実践行動学の導入で、一定の成果は見えていますが、私たち教員は満足することなく、“夢”“目標”をサポートする指導者として、さらなる工夫やブラッシュアップを続けていきたいと考えています。

情報システム科 学科長 吉橋大樹 様
情報システム科 柿沼武志 様

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