学生・ファシリテーターの声

実践行動学プログラム実施後アンケート 調査報告

平成24年 実践行動学プログラム利用教育機関アンケートより

実践行動学プログラムの目的や内容が理解できた学生は
Part193.5%、さらにPart3では94.6%でした。

実際にプログラムを受講した学生のアンケート結果からは、前年度以上の確かな成果と、段階的な理解促進の効果が読みとれます。

調査内容 アンケート実施時期:平成24年4月~平成25年3月
アンケート配布学校数:43校

回答数 学校:31校
ファシリテーター:407名
学生:のべ10,763名(Part1~Part3)

平成24年度に実践行動学プログラムを実施した各学校様から寄せられたアンケートを集計いたしました。その中から内容の一部を掲載いたします。当研究所では、今後も同様のアンケートを実施し、プログラムの質的向上に役立てていきたいと考えております。

実践行動学を受講した学生の声

Q.実践行動学の授業を受けて、目的や内容は理解できましたか?(各Part共通質問)

Part1「意欲的な心構え」

目的や内容は理解できた93.5%
できなかった6.7%

Part1の概要:Part1は、学生生活のスタートラインに立っている時期に、事例を通して過去の自分を振り返り、現在・近未来の自分について考えながら短期目標を設定するプログラムになっています。事例は、6つのタイプが用意されており、専攻分野ごとに選択できるようになっています。

主な意見
  • 目標を設定し夢を文字や文章に残すことで、夢への意識が強くなりました。自分の夢をもう一度確認できた授業でした。
  • 自分の意見を人に伝えるのが苦手なので緊張しました。新しい友達が増えて嬉しかったし、コミュニケーションをとる良い経験ができました。
  • 自分の目標から逃げることをやめようと思いました。日常を意識して変えてみようと思います。
  • グループの人とコミュニケーションがとれたし、自分のためになることを学習できて良かったです。自分の意思で目標を持って行動する事が大切だとわかりました。
  • 3Dが口癖になっているので気をつけていきたいと思いました。自分と向き合うこと、自分を理解する事が次につながると思いました。
  • 色々な意見を聞く事ができて自分の考え方も広がりました。

Part2「自分の可能性を広げよう」

目的や内容は理解できた93.9%
できなかった6.1%

Part2の概要:Part2では、入学してから現在までを振り返り、自らの成長の足跡を確認します。そのうえで、自己の潜在能力や可能性を引き出すための意識の持ち方について学び、自立に向けて「○ケ月後の私」という目標設定をしてもらいます。

主な意見
  • 自分を見つめ直す良い機会になりました。
  • 自分の行動パターンが分かったし、考え方を少し変えるだけで行動が変わる事には驚きました。
  • 自分を振り返るのは怖いけど、見直しもできるので良かったと思います。自分の思い込みを改善して、もっと自信を持てるようにしたいです。ポジティブに自分の目標に向かっていきたいと思いました。
  • 自分の性格を見直せたし、コミュニケーションのとり方など、もっと上達していこうと思うことができました。
  • 自分のやりたい事が分からなくなっていましたが、意欲が持てるようになりました。

Part3「社会へ出る準備を始めよう」

目的や内容は理解できた94.6%
できなかった5.5%

Part3の概要:Part3では、これまで学校で学んできたことをベースにして「私の望む理想の生き方」などを再確認してもらい、自信や希望をもって次のステップ(就職など)に臨んでいくための意欲づけ・意識づけを行います。

主な意見
  • 就職に対する考えや意識が変わったので、これから頑張っていきたいです。
  • 自分の強みの再確認など、就活に必要な事が分かった。
  • 年に1回こうした振り返りや自分を見つめ直す時間は大切だと思います。将来について多くの事を考えました。あと1年しかない中で悔いのないように行動したいと思います。
  • ライフプランや未来宣言でとても楽しく有意義な時間を過ごすことが出来ました。この授業を受けて成長できた気がします。受けてよかったです。
  • 進路、就職について考えることができてとても良かったです。人生設計をしているうちに20年近く生きている実感ができ、「もっと大人にならなければ」と思いました。

実践行動学プログラムを実施したファシリテーターの声(407名の回答内容より抜粋)

肯定的意見

  • グループリーダーがその都度変わっていくので、なかなか話せない学生も、頑張って話そうとしてくれます。
  • 新入生にとって、学科同士、また学生と教師が話す良いきっかけとなり、クラス内の雰囲気作りにプラスになったと思います。
  • 学生がアイデンティティの確立をするための良い機会になったと思います。自分自身がどのような人間かを知るために、他人の眼を借りる事で具体的に知る事ができたり、新たな発見もあり、学生が自信を持てるようになったと思います。また、思考を文章化することで目標が明確化したり、皆の前で発表する事により克服する意志が強化されたものと考えます。
  • この授業を通して、普段「やりたくない」「帰りたい」「ムリ」「できない」「意味ない」と言っている学生の意識を変える事ができたのではないかと感じました。
  • 進路に迷っていた学生が、実践行動学の授業後に初めて企業を受験する事になり、実践行動学が後押ししてくれたような気がします。
  • これまで目の前の生活しか見えていなかった多くの学生が、これからの人生に意識を向けられた事は大変有意義だったと思う。
  • 予想以上に反応が良く、クラスの構築に役立ちました。学生も意識を高く持ってもらえ、最後まで継続させていきたいと思います。

その他意見・感想等

  • プログラムに集中すると時間がかかりすぎるので、経験談や学生たちのディスカッションの時間を多めに取り、最終的に目標設定をゴールデンウイークにする事によって、より身近に達成を意識できたようです。
  • 目標自体もなるべく細かい数字で考える事で、実際に把握しやすくなる事も補足して伝えました。
  • 春休み明けに実施したためか、午後にやや疲れが出る学生もいて眠そうでした。気分転換のゲーム等の工夫が効果的でした。
  • プログラム以外の事例を多く取り入れる事が必要と感じました。そのためにはファシリテーターも常日頃から情報収集し、勉強の必要があると改めて考えさせられました。
  • 全体的な時間の配分については良かったのですが、グループで話し合う時間がもう少しあったほうが良い場合と、早くて良い場合があると感じました。
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