実践行動学研究所は、夢や目標の実現に必要な「考え方」「実践的な行動」の研究と、プログラム化による普及を目指し設立されました。特別な能力や経験を持っているわけではない方にも、実践行動学のプログラムの実行により自分の可能性を最大限に引き出し、夢や目標を実現してもらいたいというのが我々の願いです。
私は昭和51年に教育事業を興し、現在では33校の専門学校をはじめ、大学院大学、大学、高校、学習塾、資格取得スクールなど多くの教育機関と医療福祉機関などを運営するNSGグループの会長を務めています。また、各スポーツのアルビレックスを通じた地域密着型スポーツへの取り組み、文化活動支援、起業支援などを通じ地域活性化に携わってまいりました。
私自身の起業家・事業家としての人生や、多くの方との出会いや交流を通じて感じることは、夢や目標を持って生きることの素晴らしさです。そうした生き方、考え方を支援するために生まれたのが実践行動学です。
現在のプログラムは、既にNSGグループに所属する専門学校や大学で実践し大きな成果を上げてきました。今後はさらに研究を重ねて進化させると共に、他の世代にも合わせたプログラムの開発を図っていきたいと考え、本研究所を立ち上げました。
世界は今、大きく変わろうとしています。中国など新興国が存在感を増す一方で、世界経済をけん引してきたアメリカ発の金融危機は世界中に深刻な打撃を与えました。ITなど先端技術の進歩の一方で、環境や資源の問題への対応も急務です。
日本でも大手企業がリストラや工場閉鎖を行う一方で、新しいビジネスも登場しています。こうした変化の背景にあるのは、大量生産・大量消費の時代の終焉と価値観の多様化、グローバル化です。
社会の変化と共に人々の職業観や人生観も変わりはじめています。一流大学を出て一部上場企業や官庁を目指すというかつての成功パターンも色褪せ、生き方も多様化しています。
私は時代が変わっても、夢と目標を持って生きる素晴らしさは不変だと思います。起業もそんな生き方の一つです。
私は地域活性化のため起業支援を積極的に行ってきました。その中にはIT企業を初め、アニメ・CGのソフト制作とSNSの運営を行う会社、日本の食の再生をコンセプトに掲げた企業、独自色を打ち出したコンビニチエーン、ネット販売をメインに据えた日本酒の販売会社など個性的な顔ぶれが並んでいます。
この他にもデビューを果たしたマンガ家や、東京の一流美容室で働く美容師、フリーで活躍する写真家、等々様々な分野で卒業生がスペシャリストとして活躍しています。
また企業の中で働く人にとっても、新しい事業へのチャレンジや仕事上の創意工夫などの面で、能力向上への努力はこれまで以上に求められていくと思います。
実践行動学は、自らの可能性を信じて努力するために必要な要素を追及したプログラムです。人々が目標に向って力強く歩むことで笑顔が生まれ、活き活き働ける社会を創る、このことが本研究所の使命と考えております。
実践行動学研究所
理事長 池田 弘